お客さんの意見と自分らしさ

 

近年、食べログやrettyなどのグルメサイトでお客さんから見た評価を頂いて、

お客さんから見た客観的なお店の評価を目にする機会が多くなって来ました。

 

”味”であり”接客”であり”お店の雰囲気”であり、お客さんが感じた総合的な感想を点数にして

点数順にランキング化されていたりする訳です。

 

このお客さんの評価を見て、

お客さんはどんな所を見ていて、どんな事に満足しているのか?

という所を知る事もお店を運営して行く側にとっては非常に参考になる視点だと思います。

 

自分のお店の評価だけではなく、

他店の評価なども参考にしながら、

 

多くのお客さんが不満に思う部分は自分のお店では当てはまっている所はないか?

多くのお客さんが満足している部分は自分のお店にも取り入れる事が出来ないか?

 

などを考えて自店に当てはめて考える事は誰にでも出来る事だと思います。

 

ただ、お客さんの声を聴いて改善すべき部分と、

絶対に曲げる事の出来ない自分の信念の部分で悩む事もあると思います。

 

ここは賛否分かれる所ではありますが…

 

お客さんの事だけを考えて、全てをお客さん目線でお店を作って行く事は

決して間違いではないですし、1つの経営手法だと思います。

売り上げだけを考えると、もしかしたらそれが一番正しい事なのかもしれません。

 

しかし、僕はこの考え方があまり好きではありません。

勿論、お店を運営して行く以上は利益を出せないとお店は存続すら出来ない訳で、

きれいごとだけではお店を経営して行く事は難しい事も理解しています。

 

ただ、せっかく会社に雇われる事なく自分の好きな事をして働く事が出来る環境を作ったのに、

お客さんの意見を反映する事で、

自分自身が納得出来ないお店になってしまっては僕は全く意味がないと思ってしまいます。

 

当然、最低限のやるべき事はやれていないと話になりません。

 

掃除が行き届いていないとか、

盛り付けが雑だとか、

接客がきちんと出来ないとか

 

そういう事は論外です。

 

しかし、

その時々のトレンドを追い求めたり、

お客さんの好みに合わせて自分が納得出来ない”味”に変えてみたりと

多数派意見を重視して自分を殺してまでお客さんの意見に合わせる事には僕は反対です。

 

そもそもお客さんの好みなんて時代と共に簡単に移り変わって行くものです。

 

多くのお店では頻繁に”味”のマイナーチェンジが行われています。

それはお客さんの好みに合わせて行われているのではなく、

作り手側の成長であり進化だと僕は捉えています。

 

ラーメンランキングなんて時代と共に簡単にお店は入れ替わって行くでしょう。

食べログやrettyなどのグルメサイトの評価が高いお店が必ず正しい訳でもありません。

 

しかし、その中でも常に評価が高いお店はあります。

その時々のトレンドにも一切影響を受けないようなお店は存在します。

 

僕が目指して欲しいお店もこういうお店である訳です。

 

お客さんに常に選ばれる店作りであり、”味”作りをして、

時代に流される事なく、自分らしさを持った唯一無二のお店であって欲しいと思っています。